デング熱 / デング出血熱

  • ネッタイシマカ(熱帯縞蚊)という蚊によって媒介される流行性熱性疾患。(ただしヒトスジシマカも媒介するが、ヒトスジシマカにとってヒトは主な吸血対象ではなく、デング熱の媒介は稀。)実態は、デングウイルス(DV)の感染による。
  • 多くは予後は良好だが、時に出血やショックにより死亡することもある。
  • 世界の熱帯・亜熱帯地域のほぼ全域に見られ、日本国内での流行はないが、輸入感染症として存在する。
  • DVには4種類の血清型があり、同型のウイルスに対しては免疫が成立するが、交叉免疫は成立しない。つまり、各型のウイルスにそれぞれの感染を受ける可能性がある。
  • 血清型の異なるDVの再感染のほうが、重症化しやすいという説が知られている。
  • 潜伏期は通常4〜7日。

デング熱
突然の発熱、頭痛、全身の筋肉痛などが見られ、発熱は3〜4日目頃に一時解熱傾向になるが再び高熱となり、約1週間ほどして解熱する。
発熱の後半期に、非特異的な発疹が出現して体から手足へと広がる。
自然治癒傾向の強い良性疾患

デング出血熱
デング熱の一部に、発熱2〜7日後、血漿漏出と出血傾向を主な症状とする重篤な病型をとるものがある。ショック症状を起こして死亡することも。

対症療法が中心となるが、痛みや発熱に対してアスピリンの投与は厳禁(出血傾向の悪化やライ症候群発症の可能性がある)。
デング出血熱には、血漿漏出による循環血液量の減少を補液(輸液・輸血)で補うことが主。


カとの接触を避けることが一番
ワクチンはない。


参考:
http://health.yahoo.co.jp/katei/detail/index.html?sc=ST090110&dn=1&t=key