レームダック

レームダックlame duck、足の不自由なアヒル)とは、役立たずの政治家を指す政治用語。選挙後まだ任期の残っている落選議員や大統領を揶揄的に指すのに用いられる。転じて、米国では「役立たず」などと特定の人物を揶揄する慣用表現としても用いられている。レイムダックと表記することもある。

政治用語が転じて、一般的な用語として、「役立たず」、「落伍者」など、特定の人物を揶揄的に指す場合にも用いられるようになった。

同様に、財政的な危機状態であったり、あるいは累積債務が増大している法人を指すほか、破損・故障などで動かなくなった乗り物を指すなど、一般的な慣用句としても広く用いられる表現となっている。

日本では、米国の政治状況を報道する際「レームダック(死に体)」などと相撲用語を用いて補足説明を施してきたが、一定程度この用語が定着した現在は、米国で用いられる用法にとどまらず内閣総理大臣など政権担当者や内閣を指すほかに、政党の内部で派閥領袖などが力を失いつつある場合にも使用されることもある。

単なる政治基盤の弱体化を指したり、政治的闘争あるいは政権批判における用語としても使われ、米国で用いられる用法から離れて、実態を反映しない用語として使われる場合も少なくない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF