この親にしてこの子あり

今更ですが、亀田(長兄 ボクサー)ネタ

朝っぱらから飛び交う怒号に引き込まれて、つい見てしまった。亀田興毅の父・史郎さんが生出演した、7日朝のテレビ朝日スーパーモーニング」である。判定に疑問を唱えた元世界王者・ガッツ石松さんと、亀田の言葉遣いなどを批判している漫画家のやくみつるさんが、史郎さんと激しく言い合った。

せっかくテレビに出てきたのだから、史郎さんが「まずい試合をして、ああいう判定になってお騒がせした。次はスッキリ勝つので応援してやって」と一言でもいえば、世間の見る目もだいぶ変わったろう。しかし、リング上で相手陣営を威嚇するのと同じ目付きでにらみ、終始怒鳴り声でまくしたてていた。

ガッツさんが「親子で頑張ってきたのは、よく知っているし、応援してる。だけど親が挑発してはダメ」と好意的な言葉をかけても、聞く耳をもたなかった。「それがおれらのスタイルや。好かれるためにやってるんやない。興毅は、嫌われてるうちが華や。情をもろたら引退や」と言い切っていた。

討論自体、いっこうにかみ合わないままで、途中からガッツさんもトーンダウンして、いつの間にかレフェリーのような立場に回っていた。「きょうは、おっさんの教育にきた」と、史郎さんを挑発したやくさん、をたしなめたほどだ。30分も費やして一体、何のための討論だったのか。

「実るほど頭を下げる稲穂かな」で、王者は強くなればなるほど謙虚であってほしい、と望むのが庶民感情というものだ。せめて、父親が息子に足りない部分を補うという意味でテレビ局が呼んだのならわかるが、父親も言いたい放題。まさにこの親にしてこの子ありで、火に油になりかねない。

サンケイスポーツ・今村忠)

この記者、かなり抑えて書いてるね。
でも、ちゃんと要点は抑えてる。良コラム。

しかし、なんとかならんのかね、あの親父は。。。。